◆夜のピクニック
作者名:恩田陸
作品名:夜のピクニック
8キロを一夜で歩きぬく、「歩行祭」に参加したクラスメートたちが、歩き続けるという単調な作業の中で、楽しさを覚え、苦しみ、そして昨日の自分と今の自分が変わっていることに気付き始める。読んでいてこんなに楽しい小説は久し振りでした。
物語が終わることに純粋に「ああさみしいなあ」と思うのは北杜夫の「さびしい王様」以来で、(その二つにはまるで関連性はないのだけれど)とにかく終わるのがさみしくてしょうがないという感覚はそっくりでした。恩田さんはいつもSFやファンタジーを書かれているので、この作品にはそういった要素が一切なく驚き。異色といわれていますが、彼女の中でもベストセラーを誇っていることを考えればそれも「恩田色に染まった作品」であることに間違いはありませんね。
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